途中、機械のアラーム音が鳴り、遠くの方から
「大丈夫ですかー?」と声が聞こえるも、誰に声をかけているのかわからず、
私の状態は相変わらずなので何も言わずに目を閉じたままでいると、
看護師が来て「目を開けてくださーい」と声を掛けられた。
どうやら、私につながっている機械がアラーム音を発した模様。
大丈夫だよ。生きてるよ。
私の状態は、少し落ち着いてきてはいるけれど、両手の指が変な形で固まったまま。
サチュレーションが100から下がらないので、もう少し寝ているようにと言われた。
だんだん普通にしゃべることができるようになり、
夫の従姉と義母の病院で待ち合わせをしているので連絡が取りたいと
看護師に伝えた。
そこで初めて、航空会社の職員が一緒に付き添ってきてくれたことを知った。
廊下の長いすで、私の荷物を持って待ってくれているという。
飛行機が着陸してから3時間以上経っている。
ケイタイを持ってきてもらい、夫の従姉に電話をすると驚いて
すぐに迎えに来てくれることになった。
義母の病院に着くはずの時間を過ぎても来ない、
電話もつながらない(ずっと機内モードになっていた)、
いったいどうしたのだろう?と、病院のスタッフと一緒に心配していたそうだ。
もう帰ろうとしたところに私から電話があり、
救急病院に運ばれたと聞いて、今度は別の意味でみんなで心配していると言われ
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
迎えがきたので帰っても大丈夫だと言われ、
航空会社の職員にお礼を言って引き取ってもらい、会計をしようとしたところ、
会計が閉まってしまったので、預り金を置いて、
後日、精算に来てほしいと言われた。
結局、病院ではこの症状(病状)について何の説明もないまま。
私はいったいどうなっていたのか、それは何故なのかわからないまま、
夫の従姉の家に連れ帰ってもらった。
つづく
0コメント