2018.01.19 10:27気になって調べた賽の河原地蔵和讃は「同工異曲のものが数種類伝えられており、西、西院、賽、川原、河原などと、表記もまちまちである。内容も大同小異で、他の多くの和讃同様、だれが、いつ、作詞し節付けし改作したのかは、さっぱりわからない。」(『地蔵さま入門』大法輪編集部編:大法輪閣:1984.10 p169)資料によりさまざまな歌詞があるそうだ。そのうちのひとつ読んでいたら、この亡くなった子どもたちが自分の夫のことのようにも思えてきた。「西院河原地蔵和讃」帰命頂礼地蔵尊 無仏世界の能化なり これはこの世のことならず 死出の山路の裾野なる さいの河原の物語 聞くにつけても哀れなり この世に生まれし甲斐もなく&nbs...
2018.01.17 09:20いぇい夫の遺影に使った写真は病気になる前の誕生日に撮ったものだ。いくつになっても誕生日はうれしいのか、いい笑顔で写っている。義母が亡くなったとき、遺影に使う写真を選んでおくように葬儀社から言われ探してみたが、アルバムの類が一切見つからなかったのには驚いた。夫が額に入れて送った(贈った)であろう額入りの家族写真(夫と前妻とその子供たちが幼いときの集合写真)がいくつかほこりをかぶって物置にあっただけだ。夫は写真を撮るのが好きな人だった。おかげで(?)夫の前妻の(若いときの)顔を知ってしまった。義母の写真も夫は帰省の度に撮って、自宅に戻ってからプリントして何度も義母に送っているはずである。もちろん、私たちが結婚したときのウエディング写真も。あの写真は全部、どこに行...
2017.12.21 08:12そして12月3日 没。享年88歳。よく頑張った。義母も私たちも。義母がかねてから(義父が亡くなった時から)希望していた葬儀社をすぐに手配した。5日に通夜、6日に葬儀、18日に四十九日の法要と納骨。孫(夫の前妻の子)は代表でひとり来て、通夜と葬儀に出席して帰っていった。その前の準備もその後の手続きも、お寺の住職への挨拶すらしないまま。夫の従姉は父方の親戚だから義母とは本来無関係だし、私にしたって、夫との結婚生活は8年弱で夫が亡くなったので、こんなにも義母に関わらなくても良い立場のはずだ。それに引き換え、孫たちは生まれてから今まで30年前後義母の孫であることに変わりはない。でしょ?夫の(父方の)従姉に「遠いところ、来てくれてありがとう」と言われて帰るのっておかし...
2017.12.21 07:46義母の様子11月12日、飲み込みが悪くなっているので誤嚥の危険が高く、食事を止めてはどうかと病院側から提案された。だいぶ前から、食事といっても一口食べるか食べないかという状態らしい。本人は食べる気満々だが、体が受け付けなくなっているようだ。それならば、ということで、それ以降の食事をストップしてもらった。義母は理解できているのかどうか、しばらくの間は時々、おなかが空いたとか何か食べたいと言っていたが、その都度、看護師に説明されて、一週間くらいで食べたいと言わなくなった。その代わりに水が飲みたいと言う。誤嚥が心配なので、水を飲ませるのは看護師に任せてくださいと言われていたので、そのたびにナースコールを押すのだが、なかなかすぐには来てくれない。と、義母が怒り出す。「難...
2017.12.21 07:21その5翌日、体調が落ち着いたので義母の病院に行くと、スタッフが口々に声をかけてくれた。「体調は大丈夫ですか?無理しないでください。で、何が原因だったんですか?」何が原因だったのか、病名は何だったのか、搬送先の病院では何も言ってくれなかった。病院を出るときにはドクターもいなかったのだ。夫の従姉曰く「あの病院はいつもそう。救急車で運ばれるときはだいたいあの病院に連れていかれるけど、何も説明してくれないって皆が言うのよ」救急病院は忙しいんだろうけど・・・病名とか症状についての説明とか、患者には是非してほしい。義母の病院で、義母の担当医に話をしたら、「それは過呼吸ですね」と言ってくれた。「疲れとかストレスが原因です。よく休んで、外を散歩したり、気晴らしに出かけたりし...
2017.12.21 07:07その4途中、機械のアラーム音が鳴り、遠くの方から「大丈夫ですかー?」と声が聞こえるも、誰に声をかけているのかわからず、私の状態は相変わらずなので何も言わずに目を閉じたままでいると、看護師が来て「目を開けてくださーい」と声を掛けられた。どうやら、私につながっている機械がアラーム音を発した模様。大丈夫だよ。生きてるよ。私の状態は、少し落ち着いてきてはいるけれど、両手の指が変な形で固まったまま。サチュレーションが100から下がらないので、もう少し寝ているようにと言われた。だんだん普通にしゃべることができるようになり、夫の従姉と義母の病院で待ち合わせをしているので連絡が取りたいと看護師に伝えた。そこで初めて、航空会社の職員が一緒に付き添ってきてくれたことを知った。廊...
2017.12.21 06:41その3ストレッチャーで救急車に運ばれ、救急隊員から質問される。「お名前を言えますか?」 → 答えられた「ご住所は?」 → 答えられた「お電話番号は?」 → 答えられた「お家にどなたかいますか?」 → いません「持病はありますか?」 → 乳がんの既往症と未破裂脳動脈瘤を伝えられない 長くしゃべるのが困難のため、首を振った「今までに同じような症状はありましたか?」 → NO「こちらにはご旅行ですか?」 → 夫の母が入院しているのでお見舞いに来た「ご主人に連絡はとれますか?」 → 夫は亡くなりましたその間、他の隊員が受け入れ先の病院を探している声が聞こえたので、義母の入院先を伝え、そこで受け入れてもらえないか聞いてもらった。あいにく救急病...
2017.12.21 06:21その2隣の席の若い女性に、息も絶え絶えな感じになりながら「気分が悪いので乗務員を呼んでほしい」とお願いした。幸いにと言うべきか、一番後ろの座席だったので、すぐそばに乗務員がいて対応してくれた。その頃には足も動かなくなっていた。意識ははっきりしているのに、体が硬直して動かない恐怖。初めての経験で、自分がどうなっていくのかわからない恐怖。涙が出てきた。車椅子で飛行機から降ろしてもらい、医務室のようなところで一旦寝かされた。「ご同行の方はいますか?」 → NO「今日はどちらにお泊りの予定ですか?」 → 夫の実家に「救急車を要請しますか?」 → YESその頃には、しゃべるのもやっとという感じ。両手は痙攣しているかのように震え出し、すわ、脳動脈瘤がどうにかなったか?と...
2017.12.21 06:07帰宅して思う寒いっ!室内で指がかじかむほど寒い我が家。エアコンとファンヒーターの二重暖房でも隙間風が寒い我が家。ようやく帰宅できた。えーっと、11月11日のこと。溜まった疲れが取れていなかったのか、空港に向かうバスの時間を1時間早いほうに間違えてしまった。遅い方に間違えていたら飛行機に乗れなかったかもしれないので、間違う方向としては合ってた。いつもならバスに酔うことなどないのだが、この日は少し気分が悪くなった。吐くほどではないけど、胃の辺りがムカムカ。空港に着いてから、時間が早すぎたことに気付いた。でも、空港内を見学するのも楽しかろうと思い、まずはスーツケースを預け、身軽になった。展望デッキで離着陸する飛行機を眺めたり、ウインドウショッピングをしたり、カフェでお茶...
2017.07.13 10:10お盆夫の従姉からお供え物が送られてきた。初盆だ。でも法事はしない。せっかく送ってもらって申し訳ない。お盆飾りの横にお供えした。夫の子供たちからは何の連絡もない。お盆だと思っていないのかもしれない。8月がお盆のつもりなのかもしれない。まあいい。
2017.06.18 08:18納骨父の日。納骨を済ませました。この日を選んだのは私。夫の子供たちのことを考えて、あえて、この日に。それなのに、ご住職からは「お父さん思いのお子さんたちでいいですね」と言われました。けっ!私は「仏事用のお供えで、一対の花束を」と前もって予約をして生花売り場で花束を準備していたのに、子供たちはコンビニの袋でお供え物のお菓子を持ってきた。それなりにちゃんと籠に入ったお供え物が来ると思っていたのでかる~くめまいがした・・・。お父さん思いのお子さんたちですよね。ええ。でもまあ、子供たちがそれで恥ずかしくないなら私は別にいいですよ。この間の夜中、納骨されるのが嬉しいのか嫌なのか、騒いでいた夫。昨夜は全く静かで、気配もなかった。気配がないことを感じて、今まで気配があっ...
2017.03.14 07:09自賠責保険の名義変更四十九日法要の打ち合わせに、夫の長女夫婦が霊園に一緒に行ってくれた。法要当日の持ち物と、ざっくりとした流れの説明と、費用の見積もりをしてもらった。法要、位牌&本尊の開眼でお布施が六万円。霊園の施設使用料や事務手続きなどの費用が三万一千八百円。10分ほどで打ち合わせが終わったので霊園に来るのは初めてだという長女夫婦に墓所の確認をしてもらった。自賠責保険の会社が長女夫婦の家から近いのでついでだと思いアポ無しでいきなり行ってみた。昨日の電話で来社するように言われてたし、「近くに用事があったから」と言えばアポがなくても追い返されることもあるまいと思った。経費削減のためなのか、照明がなんとなく暗くて机の数に比べて人間が少ない。大丈夫なのか?という不安を抱きつつ手...