その2

隣の席の若い女性に、息も絶え絶えな感じになりながら

「気分が悪いので乗務員を呼んでほしい」とお願いした。

幸いにと言うべきか、一番後ろの座席だったので、

すぐそばに乗務員がいて対応してくれた。


その頃には足も動かなくなっていた。

意識ははっきりしているのに、体が硬直して動かない恐怖。

初めての経験で、自分がどうなっていくのかわからない恐怖。

涙が出てきた。


車椅子で飛行機から降ろしてもらい、

医務室のようなところで一旦寝かされた。

「ご同行の方はいますか?」 → NO

「今日はどちらにお泊りの予定ですか?」 → 夫の実家に

「救急車を要請しますか?」 → YES


その頃には、しゃべるのもやっとという感じ。

両手は痙攣しているかのように震え出し、

すわ、脳動脈瘤がどうにかなったか?という考えもよぎった。


救急隊到着。


つづく


ほぼひとりごと

2010年、乳がん発覚(DCIS・0期)、患側全摘手術、2011年再建、2018年サイズダウン。 2015年、夫の肺腺癌発覚(胸水確認・4期)、2016年多発脳転移、2017年髄膜播種、多発骨転移、かえらぬ人に。 2017年X'mas、診断:PTSD・うつ。双極性障害の疑い。2021年、発達障害の疑い。 そんな日々の記録と愚痴。

0コメント

  • 1000 / 1000