その3

ストレッチャーで救急車に運ばれ、救急隊員から質問される。

「お名前を言えますか?」 → 答えられた

「ご住所は?」 → 答えられた

「お電話番号は?」 → 答えられた

「お家にどなたかいますか?」 → いません

「持病はありますか?」 → 乳がんの既往症と未破裂脳動脈瘤を伝えられない

              長くしゃべるのが困難のため、首を振った

「今までに同じような症状はありましたか?」 → NO

「こちらにはご旅行ですか?」 → 夫の母が入院しているのでお見舞いに来た

「ご主人に連絡はとれますか?」 → 夫は亡くなりました


その間、他の隊員が受け入れ先の病院を探している声が聞こえたので、

義母の入院先を伝え、そこで受け入れてもらえないか聞いてもらった。

あいにく救急病院ではないことと、ドクターが帰ってしまったために、

他の病院に搬送された。


病院でも同じ質問をされ、夫が亡くなったのが今年の2月で、

義母が入院しているのがホスピス病棟であることを伝えると、

「ああ、それは・・・仕方がないですね・・・」と言われた。

心電図モニターにつながれ、サチュレーションの機械もつけられたが、

他は何もせず寝かされたまま。

「ゆっくり深呼吸していてくださいね」と言われて周りから人がいなくなった。


つづく

ほぼひとりごと

2010年、乳がん発覚(DCIS・0期)、患側全摘手術、2011年再建、2018年サイズダウン。 2015年、夫の肺腺癌発覚(胸水確認・4期)、2016年多発脳転移、2017年髄膜播種、多発骨転移、かえらぬ人に。 2017年X'mas、診断:PTSD・うつ。双極性障害の疑い。2021年、発達障害の疑い。 そんな日々の記録と愚痴。

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