今日は調子は良さそうだが疲れているような感じ。
「がんが治ったといったら、親父も喜ぶだろう。みんなもびっくりするよな」
あれ? 治ったと思い込んでいるのか?
どう答えたら良いのかわからなかった。
看護師の介助でシャワーを浴び、副作用で出ている発疹に軟膏をつけた。
担当医が様子を見に来て「今朝はたくさん食べたようだね」と言われ、
「癌が治って嬉しかったですよ」と答えた。
あちゃー、話がかみ合っていない。
そして、やはり治ったと思っている。
担当医もどう答えればよいのか困った顔をしていた。
夫「いつ退院ですか?」 医「2週間だから、来週だね」
夫「え?来週?そんなに?」 医「当初の予定が2週間だからね」
本人にしてみれば、治ったからすぐに退院できるつもりでいるようだ。
急にどうしてがんが治ったと思ったのだろう?
何かきっかけでもあったのだろうか。
治ってないと言うべきなのか、話を合わせる方がいいのか。
退院支援担当という部署から2人看護師が来て
病棟の看護師と私の4人で会議室のような部屋で
退院に向けての話し合いをした。
こんなことは初めてのことなので、何が何だかわけがわからない。
介護申請をしたことと関係があるらしい
ということはかろうじて分かったが、
申請を勧めたのは看護師サイドだよね。
夫に、本当に介護なんて必要なのだろうか?
病棟の看護師や退院支援の看護師たちと話をしていると、
常に上から目線のように感じるし、
夫の病状がもう良くはならないのを前提にしているようで気が滅入ってくる。
と同時に、腹が立ってくる。頭にくる。
医療者が患者を治そうという態度をあきらめて
末期だから末期なりの生活を送りなさいという態度をとったら、
患者やその家族がどういう気持ちになるかわからないのか。
悪気はないのだろうし、それが仕事なのだろうけど、
希望を持って治療に臨んでいる患者と家族に対して
もっと同じ目線で寄り添ってもらいたいと思った。
夫が認知症のようになっていることだけでも心理的にかなりの負担なのに、
看護師たちとのこの話し合いは、ストレス以外の何物でもない。
しかし、後になって冷静に考えた。
なぜ看護師たちにこんなに腹が立ったのだろうかと。
このブログを思い出したからだ。
普通日記 http://maruso7008.hatenablog.com/
彼女も全脳照射を受け、介護申請を勧められ、その後ブログの更新が途絶えた。
夫もブログには書けないような状態になるかもしれないと不安になったのだ。
私の不安を看護師を責めることで薄めようとしたのだと思う。
ごめんなさい。
あなたたちは悪くないです。たぶん。
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