相変わらず食が細い。
1人でトイレに行こうとして転んだ。
夫「看護師に怒られた。みんな結構怖いよ。優しそうに見えてもね」
それはそうでしょう。
何度言われても看護師を呼ばずに一人で立とうとしてしまうのだから。
入院中に怪我をされたら、看護師だって困るし。
筋力が弱って立ったり歩いたりできないことが理解できていないのか。
ウトウトしては目を覚ます。
時々下の階の部屋に移るような気がしているらしい。
「昨日、下の部屋に行って箱のキャラメルを食べたよ。その辺にキャラメルない?」
と、意味不明なことを言う。
夫「俺の部屋に戻っていいかな?」 私「ここがそうだよ」 夫「そうか」。
少し混乱しているのか、自分がどこにいるのかわからない。
目は開けたまま天井を見ている。眠りそうで眠らない。
夕方、主治医が来て、幻視や眠ってばかりいたり記憶が定かではなくなるのは
《せん妄》だと言われる。薬でコントロールできるとも。
家に帰ると治るかもしれないとも言われた。
肝機能の数値が少し上がっているが、月曜日にMRIや血液検査をして、
結果が良ければ火曜日に退院しましょう。
公的補助を使って、ベッドだとか車椅子を準備して。
まだ歩けないので、あとはリハビリもできるように考えてと言われ、
退院に向けて一歩進んだ感じだ。
せん妄についてはネットで調べて、こちらがとても参考になった。
m03a076d様、ありがとうございます。勝手にリンクごめんなさい。
しかし! 夫の主治医は別として、
病棟の看護師や退院支援の看護師は
せん妄についてちゃんと理解できているのか疑問だ。
3日前の朝の電話で「せん妄がある」と言っているのに
日中ずっとウトウトしていることを放りっぱなしにしているし、
車椅子での散歩も認めてくれなかったり、
ナースステーションから近いからと重症患者ばかりの部屋に移して
精神的に暗くなるのを気にしていない、など
もっと対応の仕方があるのではないかと思ってしまう。
・・・これはただの愚痴にすぎないが。
長男が主治医に、夫の病状について詳しく話を聞きたいと申し入れ、
「奥さんと一緒に聞くのならいいですよ」と言われた。
長男は前妻の子供ではあるが、夫と血のつながりがあるし、
だから別に私がいなくても話してくれていいのにと思ったが、
病室ではなく場所を設けて、一緒に話を聞いた。
今までの経緯を説明してもらい、
「ぶっちゃけ、あとどのくらいとかあるんですか? 余命的なものって」と
直球の質問を投げた。
はっきり言って、そういうのって私は聞きたくないし、
あえて主治医もそういう話を避けていた部分があったのだが、
「一般的に言って、この状態だと半年と言われています」と言われた。
でもね、私はそういうのって信じないよ。
オバケとかも信じてないし。
命の長さって人それぞれだし。
あの人がこうだからこの人もこうって、そんなことはないでしょ。
あんな質問をした長男をちょっと殴ろうかと思った。グーで。
自分の子供なら口をつねったね。
後日、どうして余命を聞く人のことが嫌なのかと冷静に考えてみた。
何だか死ぬのを待っているみたいに感じるからだ。
いつ死ぬんだ?この日に死ぬのか。って、そんな確認をしてるように見えるからだ。
そんなふうに思ってしまう私の心は病んでいるのかもしれない。
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