缶ビール2本目です。
今日は、昨日見つけた、
夫の休眠口座になっている金融機関に電話してみた。
「睡眠口座になっています。
残高は1000円未満です。」
夫が口座を作ったらしい支店はすでになく、
その金融機関さえ、すでにほかの金融機関と合併して名前が変わっていた。
夫は生前、ニュースで『休眠口座』という言葉を知って、
使っていない口座がいくつかあると言っていた。
夫の娘が住んでいる夫名義のマンションの情報が入っているファイルを
夫の娘に渡さなければと思い、
中身を確認して、たまたま、この口座の存在を知った。
すでに合併吸収されて名前が変わり、その支店も他に移っていた。
調べてもらうと夫の口座が残っていた。
残高は1000円未満だという。
交通費をかけてその金額を受け取りに行くほどではない金額だ。
「こういう場合、このままにされるお客様も多いです。」
確かに、交通費をかけて除籍謄本もそろえたらマイナスだ。
そこまでして解約するほどのこともない。
「それなら、このままにしておいてください」
心のダメージが一つ増えた気がしたけど、
ひとつ、休眠口座がわかって良かったとも思った。
実際は、まだ他にも使っていない口座があるはずだ。夫は生前そう言っていた。
全部調べて解約したいけど、住所変更をしていないから面倒だとも言っていた。
今となっては、、通帳もキャッシュカードも残っていないので調べようがない。
もう3月も下旬になるのに、訪問入浴をお願いした事業所からの
請求書が来る気配がない。
訪問薬剤師も、契約書すら交わしていない状態で、その後何の連絡もない。
薬剤師は退院した日に来てもらったけどそれ以降は特にお付き合いがなかったが、
訪問入浴は1度は入浴したし、2回目は来てもらったけど熱があって入浴できなかった。
忘れたころに来られても辛いだろうなと思ったし、
本来なら、前月の請求は翌月10日に来るはずなので
電話をしてみたら、夕方集金ついでにお焼香に来てくれた。
要介護4、訪問入浴1回で千三百四十一円。
退院してたった1回しかお風呂に入れなかった。
(入院中も1回しかお風呂に入れなかったけど)
「もう、落ち着きましたか?」と聞かれた。
落ち着かない。
むしろ、やっと悲しみが襲ってきたところだ。
ぜんぜん泣けなかったのが、やっと涙が出るようになってきたところだ。
でも、そんなことを言っても当事者にしかきっとわからない。
「まだいろんな手続きに忙しくて・・・」
「そうでしょうね、初めてのことだから。
いろいろ忙しいでしょうね・・・」
本当はね、そろそろ忙しさも落ち着いてきたよ。
やっと、悲しい気持ちが心に出てきたんだよ。
でもそんなこと、当事者にしかわからない。
言ったって、誰にもわからない。
入院する前にいつも一緒に見ていた連ドラ、
録画していたものを、今日やっと見終えた。
一緒に見たかった。
お相撲の春場所も、一緒に見たかったよ。
今日もひとりで見てるよ。
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