7月21日
朝、枕元に小さな子供がいると言われ、ぞっとする。
あわてて見ても、誰も何もいない。鳥肌モノだ。
少し頭痛あり。会話は普通にできる。
横になっていて、時々ウトウトしている。
顔色は悪いが吐き気はない。寒がるが熱はない。
自分がいる場所があいまい(病院にいると思っている)。
携帯電話が壊れているというので、携帯電話のショップに持って行った。
壊れているわけではなくて、海外で使う設定になっていた。
設定を変えたら、問題なく使えたのでショップのお兄さんにお礼を言って
夫にそのことを伝えたが、まだ壊れていると思い込んでいる。
7月22日
起きているときの意識はしっかりしている。
頭痛あり、吐き気もあり、起き上がるのが辛い。
会話は普通にできる。
幻覚というのか、そこにないものが見えるようだ。
スーパーの袋を指さし「それは何?観音さま?」と言ったり、
「人の亡霊のようなものを見るようになった。
ソファの後ろとかに(亡霊が)いつも隠れている」とか。
7月23日
日中はほぼ眠っている。時々目を覚まして、
「壁にプラスチックの船が走っている」「退院してから、壁に何か書いてある」
「障子のマス一つ一つに、数式が書いてある」(数式??)
「知らない男の人が(家の中に)いる」などと、
普通の顔をして普通のことのように話す。
7月24日
携帯電話のメールを送ろうと格闘してみるが、やりかたがわからなくなっている。
PCの使い方もわからない。
メール画面を出してあげると、文は打てるが文字や文章がおかしい。
昨日に比べて幻覚は減った感じだが、家のあちこちで人が動いているのが見えると言う。
吐き気はなくなった。
7月25日
寝室のドアの辺りを見て「あの人、何で家の中に入って来てるの?」
寝ているすぐ横を指さして小声で「これ誰?」
もちろん、誰もいない。私には何も見えない。
都知事選の不在者投票に行きたいと言うので退院後初の外出をした。
歩き方がよろよろしている。
2週間の入院中も、帰ってからも寝ているだけだったので
当然と言えば当然だ。
選管の係員が心配して椅子を用意しようかとか、
自分で文字が書けるか、代筆しましょうかとか世話を焼いてくれた。
夫はそれにうまく答えられず、ますます周囲の人に心配される事態に。
たまたま近所の人がいて「どうしたの?具合が悪いの?」と声をかけられ
言葉がうまく出ないのか、なぜか涙ぐんでいた。
そんなこんなで、明日からまた入院だ。
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