入院11日目。事の始まり。

後になって思ったのだが、これが事の始まりだったと思う。


土曜日なので、今日は全脳照射は休み。

起こされることがなければ(放っておかれたら)1日中眠っていそうな感じだ。

朝、食事が食べられず、吐いた様子。

いつもなら夜は電源を切って朝になれば電源を入れる携帯電話の

電源が切られたまま。

したがって、いつもの「これから病院に行く」メールに返信が来なかった。

午前11時過ぎに着いたときは眠っていた。


時々目を覚ますが、眠そうで元気がない。

すぐに眠りに落ちてしまう。まさに《落ちる》。そんな感じ。

冷房が効きすぎているわけでもないのに、寒いと言う。

何を言っているのか、話していることが聞き取れない。

発音が不明瞭だ。

昼食も食べられない。吐いてしまう。

「急にどうしたんだろう?」と自分でもこの状態に戸惑っている様子。

昨日まではトイレに歩いて行っていたはずだが、今日は看護師に

尿器にするか車椅子で行くかと聞かれて車椅子で行った。

わずか一晩の間に、何があったのか?

アタラックスが合わないのだとしか思えない。


メモ魔の夫が入院中に必ずつけているメモによると、

昨夜、担当医に、週末に外出しても良いという許可をもらったらしい。

が、今日の子の様子では、とてもそんなことは無理だ。


夫は言葉が不明瞭なこともあるが、意味が分からないことを言う。

時を置いて同じことを言ったりもする。


夫「明日、家に帰る」  私「うちに帰りたい? 帰る?」


夫「明日は休み?」  私「明日は日曜日だよ」

夫「明日は休みな」  お見舞いに来るのを休めと言ったのか、仕事を休めと言ったのか(夫も私も仕事はしていない)わからない。


何度も何度も「ありがとう」と言い、まるでもう臨終の時を迎えたような

ちょっとシャレにならないくらい嫌な感じだった。


アタラックスーPをネットで調べてみた。

じんましん、かゆみ、不安、緊張、抑うつに使う薬である。

ヒドロキシジンになぜ精神安定作用があるか、はっきりわかっていない。

認知症、高齢者に服用注意。

体動時の悪心、めまいにも使う。


何だか得体のしれない不思議な薬ではないか。

ほぼひとりごと

2010年、乳がん発覚(DCIS・0期)、患側全摘手術、2011年再建、2018年サイズダウン。 2015年、夫の肺腺癌発覚(胸水確認・4期)、2016年多発脳転移、2017年髄膜播種、多発骨転移、かえらぬ人に。 2017年X'mas、診断:PTSD・うつ。双極性障害の疑い。2021年、発達障害の疑い。 そんな日々の記録と愚痴。

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