花粉

うちの周囲の家はほぼ同時期に建ち、

ほぼ同じ業者が手がけたために、

最初は、ほぼどの家にもサンシュユの木が植えられていたそうな。

現在その木があるのは我が家を含めて３件ほど。

他の家は無駄に大きくならないように手入れされ、

程よい大きさに収まっている。

我が家のそれは、この家を購入する時点でもう

電線よりも高く成長していた。

背が高い木は、根っこも丈夫。

玄関前のコンクリを変形させ、門扉が片方開かない。

今、サンシュユの花が満開。

うちの車に積もっている花粉は、コイツかもしれない。

そう思いながら、今日

昨日の雨で固まった花粉まみれの車を洗った。

洗車していると、お隣の息子さんが家から出てきた。

こんにちは、と声をかけると、

隣息子「花粉、すごいですよねー」と困った顔をしながら

車で出かけていった。

数分後、反対側のお隣のご主人がお散歩から帰ってきた。

反隣主人「花粉がすごいねえ」

私「すごいですよねー。

うちのあの木の花粉じゃないかと思うんです。ごめんなさい」

反隣主「いやいや、そんなこと」

と言って、家に入っていった。

洗車を終えたのが、お昼過ぎ。

家の中に戻り、食前の薬を飲んだ。そこから30分は食事ができない。

ちょうど良いので、今日中に投函したい封書を書き、

散歩がてらポストまで歩くことにした。

外に出ると、反隣主（どんな略語だ）が洗車していた。

「あ、どーも」と声をかけたら、

「これは杉花粉だよ」と・・・。

サンシュユと杉の花粉が区別できるんですか？

花粉マスターですかっ？

いやいや、気を使ってくださったのがよくわかる。

杉の花粉も混じってるだろうけど、

満開のサンシュユも絶対に花粉を落としてるに違いない。

洗車しても、明日になればまた花粉が積もるだろう。

ツミなヤツさ　Ａｈ　サンシュユ

花粉よ止まれ　いのちの目眩のなかで