折れる

リハビリと診察の日だった。

 

リハビリの最中に担当のPTに言われたことで 

気持ちが張り裂けそうになってしまった。


 この地区の在宅医療にかかわる人たちのミーティングのようなものがあったそうだ。 

そこで、訪看から「奥さん(私のこと)は現状を理解できていないのではないか」という

話が出たらしい。

「僕は奥さんと話していて、奥さんが一番よくわかっていると思ってましたけど、

 訪看からそんな話が出たのでちょっと不思議な気がして・・・」

どこまでわかっているのかと聞かれた。  


言わせたいことはわかる。 

要するに、もう治療しても無駄な状態なのだと言わせたいのだろう。 

一般的には確かにそういう状態だということは理解している。 

もう4th LINEで、ジオトリフは効かないし、タグリッソも使えない、 

アバスチンだって胸水のコントロールに効くかもしれないと言われても 

毎週抜いている以上に増えているのだから全然効いていない。 

マイナーミューテーションで、合う薬がないことも知っている。 

オプジーボもキイトルーダも、多分合わないだろうということも知っている。 


だけど、だから何? 

もう諦めろってこと?  

担当医に「もう打つ手がありません」と言われるならまだしも。 

担当医がまだ治療を考えてくれているのに、訪看やPTが「諦めろ」なんておかしくないか? 

胸ぐらを掴んでそう言いたい気持ちを抑えて、冷静に答えた。 


「ジオトリフは耐性がついてしまったようだし、 

ラムシルマブとドセタキセルの組み合わせに変えてみる話もあったけど、

 副作用に耐えられる体力が、夫には今はないので断りました。 

現状が維持できるのかどうか、厳しい状態だと思っています。」


「やっぱりよくわかっていますよね。 

訪看とうまくコミュニケーションが取れていないだけなのかな?」


多分そうなのだろう。 

訪看サイドは、通院をやめて訪問医師を利用することを勧めるけど

今は通院ができるので訪問医師の必要性を感じないから利用してない。 

いずれ、通院が困難になったらお願いするにしても、今は要らない。


・・・なんて話があった後に内科の診察。


 胸水は今日も800cc抜き。

 抜いた以上の量が1週間で増えているように思う。 

抜いても抜いても間に合わない感じがする。  


お正月明けにどうしても外せない用事で帰省しなくてはならない。 

往復飛行機のため、気圧と肺(胸水)の関係が気がかりなので

主治医から酸素を持っていくようにと言われた。 

練習がてら、来週早々から在宅酸素療法に入る。 


飛行機会社にも酸素持ち込みの手続きをしないといけない。

酸素の機械の操作は医療行為に当たるため、CAは手を出せないそうだ。 

帰省先では、現地で酸素の調達をしなくてはならないらしい。

夫と夫の母との関係もあまり良くないし、 

帰省してからの夫の体調も心配だし、

 今日のPTとの話もちょっとショックだったし・・・

で、 気持ちがいっぱいいっぱいになってしまった。  


泣きすぎて頭が痛い。 心臓も変な動きをしている。 眠いのに眠れない。


折れそう。ポキっと。HELP!

ほぼひとりごと

2010年、乳がん発覚(DCIS・0期)、患側全摘手術、2011年再建、2018年サイズダウン。 2015年、夫の肺腺癌発覚(胸水確認・4期)、2016年多発脳転移、2017年髄膜播種、多発骨転移、かえらぬ人に。 2017年X'mas、診断:PTSD・うつ。双極性障害の疑い。2021年、発達障害の疑い。 そんな日々の記録と愚痴。

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