入院13日目。ジオトリフ12日目。

今のところ、ジオトリフの副作用は体の発疹と口内炎だけに止まっている。

夫の状態は昨日よりもさらに良い。

まだ幻覚は時々あるようだが、幻覚だと割り切れているようだ。


病棟の看護師に、退院にあたっての話をしたいと呼ばれて

また夫抜きで別室に呼ばれる。(こういうのって、あまり良い気分ではない)

発疹につける軟膏は1回に1本使うくらいたっぷりつけること。

尿器を準備すること。

リハビリパンツはあっても良いかもしれないが、尿取りパッドだけでも大丈夫かも。

薬の管理は訪問看護師さんがしてくれる。

「それから、予後については先生から聞いてますか?」と聞かれた。

要するに余命ってことか?

「脳転移があったら一般的に半年だとは聞きました」

でも、あくまでも一般的な話であって、主治医は夫については明言していない。

っていうか、余命宣告とかよく聞くけど、

あと1週間とか、あと2~3日という場合は医者は経験的にわかるけど、

何か月とかの単位になると、それは誰にもわからないことだと医者が言っているのを

TVで見た覚えがある。

こちらのブログでも、似たようなことが書いてある。

余命について/がんとの共存を目指して 〜ニャンコ先生の がんカテーテル治療センター

看護師は「わかっているのなら良いのですが。ご本人もわかっているでしょうか?」と

たたみかける。

確かではないが、脳転移がわかったときに、主治医からそれらしいことを聞いたと

言っていたはずだが、その後のせん妄で、

そのあたりからの記憶がなくなっているようだと答えた。

看「確認なのですが、最期はご自宅で迎えるということでよろしいですね?」

私「治療的なことが必要で病院に行く必要があれば病院に行きますが、

必要がなければ、ずっと自宅で好きなことをして過ごしてほしいと思っています」

看護師には何の悪気もないのはわかるが、私からすれば大きなお世話なのだ。

死ぬ日を数えながら生活していくのは嫌だ。

いつ死ぬのだろうかと怯えながら夫を見るのは嫌なのだ。

「あんなに元気だったのに、進行が早くて残念です」と涙を流してくれたが、

私は泣かない。まだ元気だし。せん妄が治ってきて、今は元気になってるし。


勝手に終わりの日を決められたくない。

ほぼひとりごと

2010年、乳がん発覚(DCIS・0期)、患側全摘手術、2011年再建、2018年サイズダウン。 2015年、夫の肺腺癌発覚(胸水確認・4期)、2016年多発脳転移、2017年髄膜播種、多発骨転移、かえらぬ人に。 2017年X'mas、診断:PTSD・うつ。双極性障害の疑い。2021年、発達障害の疑い。 そんな日々の記録と愚痴。

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