いつも何となく、午前中に散歩に出るなら9時以降って思ってた。
銀行も郵便局もお役所も9時なら開いているから、
ついでに用事を済ませるのに便利だ。
買い物に行くにも都合が良かったりする。
この『9時以降』っていうわけのわからない自主ルールのせいで
時間になるのを待っている間に、
散歩に行く気が失せることもしばしば。
そして「今日も一歩も外に出なかった」と落ち込むことになる。
9時ルールは、止めることにした。
最近読んでいる夕刊の連載にこんなことが書かれていた。
『65歳になったら・・・○○しなくていい宣言!』
by 樋口裕一 from 東京新聞
「しなければならない」をやめて「しなくていい」ことにする
年配者向けの記事なんだけど、ワタシも『年配者』に両手両足突っ込み始めてるのだ。
「9時に出かけなければ」じゃなくて、「9時に出かけない」。
今日は9時前に散歩に出かけた。
寒いのでたくさん着込んで、すっぴん隠しのマスクと、
晴れているのでサングラス、マフラーに手袋。
防寒対策ばっちり。
見ようによっちゃ、年齢不詳のアヤシイ女。
9時過ぎに行く散歩では女性の姿も多いけど、
9時前の散歩は、道行く人がほぼ男性だ。
そして、数人の仲間同士で歩いていることが多い。
たまに女性もいるけど、それは決まって夫婦連れ。
散歩の時間と性別と人数の関係って、調べてみると面白そうだ。
うちの裏山から続いている公園はとにかく広くて、
9年散歩していても、行ったことがない道がまだたくさんある。
今日は、今まで行った最東端のもう少し東に足を伸ばした。
子供向けのアスレチック広場があった。
西の端にもアスレチックがある。それよりもう少し遊具が多い。
山の中の公園だからか、知る人ぞ知るというか、
はっきり言って利用客は延べ人数で年間100人いるか疑問だ。
こんなにいい環境で、こんなに楽しそうなのに。
っていうか、子供向けアスレチックより、
年配者向けアスレチックを作ったほうが、利用者が多いと思うぞ。
毎日こんなに散歩してる年配者がいるんだから。
で、遊具を見学し(対象年齢13歳以下って書いてあったけど
ちょっと遊んでみた)、帰路の半分ほどまで来たところで、
近所のご主人(70代)が向かってくるのに出会った。
「あ、ご主人(本当は名前を呼んだ)!」
サングラスにマスク姿の私が誰だかわからない様子。
「ワタシです(本当は名前を言った)」
「あー、これはどうも。
誰だかわからなかった。
公園の管理センターまで歩いてきますよ」
公園の管理センターは夫と私が散歩した最東端にある。
「いってらっしゃい」
そういってお互い逆方向に歩き始めた。
家に着いたらお湯を沸かして漢方薬をのまなくちゃ・・・
なんて考えながら歩いていると、さっきのご主人に追いつかれた。
「もう管理センターまで行ってきたんですか?」
「行ってきましたよ」
は、速い・・・お歳のわりに健脚!
そこからは一緒に帰ってきたのだが、歩くのが速い!
引きこもったり薬でふらふらしてる私とは全然違う!
聞けば、山登りが趣味だとか。納得。
公園の出口まで来ると、「どうぞ、先に行ってください」と言う。
「一緒だとアレなので」
アレって何だ?
っていうか、私のほうが歩くのが遅いんだから、
ご主人が先に行くほうがいいと思うんだが。
まあ、レディーファーストってことかなと思い、
「ありがとうございました」とお礼を言って先に歩かせてもらった。
こっそり振り返ると、ご主人、ご自分の家を心配そうに見ている。
え? もしかして奥さん(70代)が嫉妬深い系?
そういえば奥さん、ご主人のこと「神様みたいに優しいヒトなの」って
言ってるのをきいたことがある(ノロケ?)。
散歩の帰り道に近所の女性と一緒になったくらいで、
夫婦喧嘩の種になっちゃう感じ?
いやいや、奥さん安心召されよ。
あり得ないから。いろんな意味で。
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